書籍詳細

判例タイムズ 1397号 4月号 (2014年03月25日発売)

判例タイムズ 1397号 4月号 (2014年03月25日発売)

判例タイムズ社

【論説紹介】保険金請求訴訟をめぐる諸問題(上)東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会/志田原信三・田中一彦・日景 聡・大谷智彦・福嶋聡禮・井上裕子・橋本勇…

3143円(税込)

目次

判例タイムズ 1397号 4月号 (2014年03月25日発売)

【論説紹介】

保険金請求訴訟をめぐる諸問題(上)
東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会
/志田原信三・田中一彦・日景 聡・大谷智彦・福嶋聡禮・井上裕子・橋本勇一…5

訴訟理論研究会
座談会 民事訴訟手続における裁判実務の動向と検討 第5回
/伊藤 眞・春日偉知郎・加藤新太郎・松下淳一・山本和彦…36

大阪民事実務研究
判例の立場を前提とした損害論と中間利息控除の基準時(下)/田中俊行…65

ブックレビュー 大阪刑事実務研究会編著『量刑実務大系』全5巻
量刑に関する圧巻の実務的研究/石井一正…81

【判例紹介】全17件(最高裁判例3件)

最高裁判例
[行政争訟法]
1(最高裁第二小法廷平25.10.25判決)…88
 土地収用法94条7項又は8項の規定による収用委員会の裁決の判断内容が損失の補償に関する事項に限られている場合にその名宛人が上記裁決の取消訴訟を提起することの可否

[民 法]
2(最高裁第二小法廷平25.9.13判決)…92
 保証人が主たる債務を相続したことを知りながら保証債務の弁済をした場合における主たる債務の消滅時効の中断

[特別刑法]
3(最高裁第二小法廷平25.12.18決定)…96
 「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」42条1項3号の同法による医療を行わない旨の決定に対する同法64条2項の抗告の許否

[刑事訴訟法]
4(最高裁第一小法廷平25.10.21決定)…98
 密輸組織が関与する覚せい剤の密輸入事件について,被告人の故意を認めず無罪とした第1審判決に事実誤認があるとした原判決に,刑訴法382条の解釈適用の誤りはないとされた事例

憲法裁判例
5 此花区パチンコ店放火殺人事件(大阪地裁平23.10.31判決)…104
 無差別殺人に及ぶため,営業中のパチンコ店に火を放ち,5名を死亡させ,10名に傷害を負わせた事案につき,心神耗弱や絞首刑が「残虐な刑罰」(憲法36条)に当たるという弁護人の主張を排斥し,死刑が言い渡された事例

労働裁判例
[集団的労働関係]
6(東京地裁平23.8.25判決)…115
 年功序列型の給与制度から職能給制度に変更した後の労働組合員に対する人事考課及び賞与査定が労働組合法7条1号の不当労働行為に当たるとされた事例

民・商事裁判例
[民 法]
7(知的財産高裁平23.6.23判決)…145
 1 事業譲渡に関する覚書について,当該事業を第三者に譲渡し,その譲渡代金によって譲渡人の債務を処理する一方,事業の譲受人である第三者には譲渡人の債務を承継させず,当該事業の維持,再生を図るという趣旨の合意であって,譲渡人の株式の譲渡契約と解することはできないとされた事例
 2 債務の弁済について利害関係を有する第三者が,債務者の意思に反して債務を弁済した場合に債務者に存する現存利益について,第三者が弁済及び代物弁済に供した製品の仕入価格相当額をもって算定すべきであるとされた事例

8(東京地裁平23.9.14判決)…168
 1 金融商品取引について,消費者契約法上の取消事由の存在及び金融商品販売法上の説明義務違反が否定された事例
 2 金融機関が貸付の担保として差し入れられていた株式を売却処分して弁済に充当したことについて債務不履行責任が否定された事例

[知的財産]
9 ブラック(ビイエルシイケイ)事件(①知的財産高裁平24.2.15判決)(②知的財産高裁平24.2.15判決)…183
 たばこ等及びマッチを指定商品とする商標の登録出願について,たばこ等の取引者及び需要者は,取引に当たり商標の細部の差異についても十分な注意を払うものであって,出願に係る商標と引用商標とでは,その出所の識別に当たって誤認混同を生じるおそれはない一方,マッチについては,そのような取引の実情が認められないから,両者は類似の商標であるとして,拒絶査定不服審判請求に対する不成立審決を維持した事例

10 プラバスタチンナトリウム(プロダクト・バイ・プロセス・クレーム)知財高裁大合議事件(知的財産高裁平24.1.27判決)…199
 1 いわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームの技術的範囲について,物の構造又は特性により直接的に特定することが出願時において不可能又は困難であるとの事情が存在しない場合は,その技術的範囲は,クレームに記載された製造方法によって製造された物に限定されるとした事例
 2 特許法104条の3に係る抗弁に関し,いわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームの要旨の認定について,物の構造又は特性により直接的に特定することが出願時において不可能又は困難であるとの事情が存在しない場合は,その発明の要旨は,クレームに記載された製造方法により製造された物に限定して認定されるとした事例

11(知的財産高裁平23.7.27判決)…231
 名称を「ベンゼンスルフォナート化合物」とする発明において,「本願発明の課題を解決する優れた作用効果が奏されていれば,引用発明との相違点に係る構成が容易でない」旨の原告の主張について,奏された効果が当業者に予測可能であるから,原告の主張は採用できないなどと判示して,本願発明は特許を受けることができないとした審決が維持された事例

12(知的財産高裁平23.6.23判決)…245
 1 特許法101条4号所定のその方法の使用に「のみ」用いる物とは,当該物に経済的,商業的又は実用的な他の用途がないことが必要である
 2 特許発明に係る方法の使用に用いる物に,当該特許発明を実施しない使用方法自体が存する場合であっても,当該特許発明を実施しない機能のみを使用し続けながら,当該特許発明を実施する機能は全く使用しないという使用形態が,その物の経済的,商業的又は実用的な使用形態として認められない限り,なお特許法101条4号所定の「その方法の使用にのみ用いる物」に当たる
 
13(知的財産高裁平23.6.9判決)…269
 特許法29条1項3号所定の刊行物に記載されたある性質を有する物質の中に,たまたまそれとは別のもう一つの性質を有するものが記載されていたとしても,直ちに当該刊行物に当該別の性質に係る物質が記載されているということはできず,このことは,容易想到性の判断において斟酌されるべき事項である

14(知的財産高裁平23.1.31判決)…283
 「流し台のシンク」の特許権に基づく侵害差止等請求控訴事件において,被告製品のシンクは特許発明の技術的範囲に属するとして,製造,販売の差止め等を認容した事例
  
15(東京地裁平23.6.29判決)…290
 電子応用機械器具等を指定商品とする「QuickLook」,「クイックルック」等の商標の商標権者である原告が,被告が自社ウェブサイト上の広告画面等に「HP QuickLook」等の標章を表示して使用する行為は,原告の上記各商標権の侵害行為又は侵害とみなされる行為(商標法25条,37条1号,2条3項8号)に該当すると主張して,商標権侵害に基づく損害賠償を請求したのに対し,被告各標章は被告の商品の自他商品識別機能・出所表示機能を果たす態様で用いられているものではないから,その使用は商標としての使用に当たらないとして,原告の請求が棄却された事例  

刑事裁判例
[刑事訴訟法]
郵便不正事件
16(大阪地裁平22.9.10判決)…309
 虚偽有印公文書作成,同行使の公訴事実について,検察官が有罪認定の根拠とする供述証拠の信用性をいずれも否定し,無罪を言い渡した事例  

審級別裁判年月日順索引
最高裁第二小法廷平25.9.13判決[平23(受)2543]…92
最高裁第一小法廷平25.10.21決定[平24(あ)724]…98
最高裁第二小法廷平25.10.25判決[平24(行ヒ)187]…88
最高裁第二小法廷平25.12.18決定[平25(医へ)34]…96

知的財産高裁平23.1.31判決[平22(ネ)10031]…283
知的財産高裁平23.6.9判決[平22(行ケ)10322]…269
知的財産高裁平23.6.23判決[平22(ネ)10060][平22(ネ)10075]…145
知的財産高裁平23.6.23判決[平22(ネ)10089]…245
知的財産高裁平23.7.27判決[平22(行ケ)10352]…231
知的財産高裁平24.1.27判決[平22(ネ)10043]…199
知的財産高裁平24.2.15判決[平23(行ケ)10310]…183
知的財産高裁平24.2.15判決[平23(行ケ)10311]…183

大阪地裁平22.9.10判決[平21(わ)3275]…309
東京地裁平23.6.29判決[平22(ワ)18759]…290
東京地裁平23.8.25判決[平21(行ウ)396]…115
東京地裁平23.9.14判決[平21(ワ)27113]…168
大阪地裁平23.10.31判決[平21(わ)6154]…104

「判例タイムズ」のバックナンバー

他にも1550件のバックナンバーがあります