『刑事実務証拠法 第5版』

第一章　証拠調べの準備
第一節　検察官の準備
一　　証拠の収集と保全
（一）　公訴提起前の捜査
（二）　公訴提起後の捜査
二　　事前準備
第二節　被告人側の準備
一　　証拠の収集と保全
（一）　任意調査など
（二）　証拠保全の請求
二　　事前準備、付証拠開示
第三節　裁判所の準備
一　　証拠の収集と保全
（一）　公務所等への照会
（二）　書類の取寄せ決定
（三）　提出命令
（四）　差押え
二　　事前準備、付公判前整理手続
第二章　証拠調べ
第一節　冒頭陳述
一　　冒頭陳述の意義と機能
二　　冒頭陳述の範囲と程度
三　　被告人側の冒頭陳述
第二節　証拠調べの請求
一　　証拠調べ請求の意義

二　　証拠調べの請求権者

三　　証拠調べ請求の可否

四　　証拠調べ請求の要否
五　　証拠調べ請求の時期、順序
六　　証拠調べ請求の方式

（一）　証拠の特定など
（二）　立証趣旨の陳述
（三）　閲覧等の機会の付与
七　　証拠調べ請求の取消し（撤回・放棄）

第三節　証拠決定

一　　証拠決定前の措置
（一）　意見の聴取
（二）　同意、不同意の確認
１　同意の意義
２　同意、不同意の確認を要しない場合
３　同意権者および同意の方法
４　同意の効力の範囲
５　同意、不同意の撤回
（三）　証拠能力の調査ー提示命令
（四）　任意性の調査
二　　証拠決定の基準

（一）　証拠能力
１　証拠能力の意義

２　証拠能力の制限
意見証拠／伝聞証拠／任意性を欠く供述／違法収集証拠
３　各種の証拠の証拠能力
公判調書／証人尋問調書／検面調書／警察官調書／被害届・告訴状／逮捕手続書、捜索差押え調書、領置調書、捜査報告書／裁判所（裁判官）の検証調書／捜査機関の検証調書、実況見分調書／酒酔い・酒気帯び鑑識カード／速度測定カード／写真、マイクロフィルム／録音テープ／映画フィルム、ビデオテープ／鑑定書／診断書／ポリグラフ検査結果回答書／声紋鑑定書／臭気選別検査結果書／ＤＮＡ鑑定書／被告人の上申書、始末書／勾留質問調書、弁解録取書／前科調書／身上照会書／カルテ／契約書、領収書／新聞記事／判決書／日記、手紙／メモ、手帳／再伝聞／合意書面／弾劾証拠／謄本、抄本、写／署名押印を欠く調書／偽造証拠／証人適格を欠く証人／証言能力を欠く証人／強制（肉体的圧迫）による自白／強制（精神的圧迫）による自白／不当に長い抑留拘禁後の自白／利益に結びつけられた自白／偽計による自白／病中の取調べによる自白／違法拘束中の自白／弁護権侵害による自白／黙秘権侵害による自白
（二）　証拠調べの必要性

１　証明を要しない事実

法規および経験法則／公知の事実／裁判上顕著な事実
２　証明を要する事実

関連性／重要性／実施可能性など
（三）　職権による証拠調べの必要性
三　　証拠決定の方式

四　　証拠決定の取消し

第四節　証拠調べの実施
一　　証拠調べ実施前の措置

（一）　書証、物証
（二）　人証
１　出頭の確保ー召喚および勾引

２　尋問の準備ー事前面接など

３　その他

（三）　検証

１　立会権者に対する通知

２　公務所の長等に対する通知
３　立会人の指定と通知

４　司法警察職員の補助の手配

（四）　鑑定
１　鑑定人の選定
２　鑑定事項の決定

３　鑑定人の召喚

二　　証拠調べの実施

（一）　書証
（二）　物証

（三）　人証

１　人定質問

２　宣誓など
宣誓／偽証の罰の警告／証言拒否（絶）権の告知
３　尋問

交互尋問／個別尋問／一問一答式の尋問／書面、図面等を利用しての尋問／許されない尋問／拒否的証人に対する尋問／記憶の不鮮明な証人に対する尋問／敵性証人に対する尋問／年少証人に対する尋問／外国人証人などに対する尋問／被害者証人に対する尋問、付被害者の意見陳述
４　公判期日外の証人尋問

公判期日外の証人尋問の要件／公判期日外の証人尋問の手続／証人尋問調書の作成と取調べ
（四）　検証
１　公判廷における検証

２　公判廷外における検証

立会人の指示説明／検証物に対する観察認識など／検証調書の作成と取調べ
（五）　鑑定

１　鑑定人尋問

２　鑑定活動

資料の収集／実験、検査など／死体解剖、物の破壊など／鑑定留置／補助者の使用／当事者等の立会い
３　鑑定結果の報告

鑑定書による報告／口頭による報告
（六）　被告人質問
１　被告人質問の時期

２　被告人質問の方法

３　公判期日外の被告人質問

三　　証拠調べ実施後の措置

（一）　書証

１　書証の提出

２　書証の保管

（二）　物証

１　物証の提出

２　物証の保管
（三）　人証、検証、鑑定

１　公判調書の作成
２　費用等の支払い
証人の旅費、日当等の支払い／検証に要した費用の支払い／鑑定料等の支払い
第三章　証拠調べの規整
第一節　証拠調べに関する異議

一　　異議の種類と機能
二　　異議の対象と理由
三　　異議の申立てと決定

四　　異議権不行使の効果

第二節　訴訟指揮権の行使

一　　求釈明
二　　尋問・陳述の制限

三　　尋問への介入
第四章　証拠の評価
第一節　証拠評価の原則
第二節　各種の証拠の証明力
一　　被告人の供述（自白）

（一）　証明力
（二）　補強証拠
１　補強証拠の量（補強の範囲）

２　補強証拠の質
二　　共犯者の供述
（一）　証明力
（二）　補強証拠
三　　第三者の供述
（一）　被害供述
（二）　犯人識別供述

四　　専門家の供述（鑑定）

五　　情況証拠
（一）　意義と種類
（二）　重要性
（三）　証明力
第三節　証明の程度
一　　確信
二　　証拠の優越

三　　疎明
第四節　挙証責任

一　　挙証責任の意義

（一）　実質的挙証責任
（二）　形式的挙証責任
二　　挙証責任の分配
（一）　検察官が負担する場合

（二）　被告人が負担する場合
三　　挙証責任と推定
（一）　推定の意義
（二）　推定の効果ー挙証責任との関係